【自衛隊最悪の基地】小松基地でまた問題発覚 なぜ

航空自衛隊精鋭のアグレッサー部隊も所属する日本の空の要衝・小松基地。
以前より不祥事が相次いでいたが、今回また問題が発覚した。小松基地はその異常な頻度の不祥事発覚で一部では極めて有名な基地である。なお、田母神俊雄氏は1998年に小松基地司令に就任している。

しかしNHKなどが発表したこのニュース、起こったのは今年3月だった。
妙なタイミングでもあり、以前からの問題もあったのでここで一度状況を整理してみる。

保管中のミサイル破損 空自小松基地の戦闘機用 | NHKニュース   http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170922/k10011151391000.html

今回の事象

高松基地の弾薬庫で保管されていたF15の空対空ミサイル（中or短AAMかは不明）が破損しているのが発覚した。その修理費は約3000万円。
現状、全自衛隊でミサイルの点検などを行っていると思われる。

高松基地で過去に起こった事件

・肛門コンプレッサー事件
自衛隊員が勤務中にエアーコンプレッサーを使って尻に空気を送りあう → 機械の不適切使用で厳重注意 http://rocketnews24.com/2013/06/25/343743/


・暴行失明事件
暴力横行する陰惨な自衛隊の実態　空自小松基地暴行失明事件   http://www.mynewsjapan.com/reports/943


・窃盗
同僚のゲーム機売り飛ばす　空自小牧基地、窃盗疑いで男性１等空士を懲戒免職 http://www.sankei.com/west/news/170718/wst1707180029-n1.html


・隊員1800人に対し携帯電話履歴提出を要求
空自基地で小銃の部品紛失　報道後、隊員に通話履歴要求http://www.asahi.com/articles/ASJDD5QNYJDDPJLB00M.html



・密漁
「自分たちで食べるため」サザエ５９個密漁の空曹２人停職　航空自衛隊小松基地 http://www.sankei.com/west/news/170718/wst1707180065-n1.html 



・飲酒運転
飲酒運転の３尉停職　空自小松基地 http://www.sankei.com/west/news/160516/wst1605160046-n1.html

>　基地司令の南雲憲一郎空将補は「再発防止と隊員指導に努める」とのコメントを出した。
前基地司令の南雲氏だが、非常に厳しく営内の隊員に対し教育隊並の生活指導をしていたともささやかれている。

など他多数。

考察

あまりにも過酷なストレスでミサイルを意図的に破壊。
自衛隊全体でこのような現象は見られてきただけに、排除しきれない因子である。

自衛隊全体での待遇は給与、人員不足による重責化、多すぎる幹部の質など年々低下している。また海自のLINEを用いた不正カンニング問題など、規律の低下も著しい。
そのような中、小松基地での新人イジメが激化していたとしても、なんらおかしくはない。

もちろん、今回の件は氷山の一角であると考えるのが妥当。実社会より遥かに閉鎖的空間であり退官しても情報を外部に漏らすのが難しいのが自衛隊。実際に退官した幹部から話を聞けば、なんとなく内情を察することは出来る。

世間ではミサイル問題が大きな関心を呼んでいる。
空対空ミサイルと弾道ミサイルは別次元だが、何故今、誰も怪我してない問題を引き出すのか疑問である。

他方

様々な憶測を呼ぶ小松基地だが、頭の片隅に置くべき視座として隊内セキュリティ問題もある。単刀直入に言うとスパイ行為だが、今月ニュージーランドでは中国系議員がスパイであるとして大きく報道された。

ニュージーランド議員に中国のスパイ疑惑
 http://www.afpbb.com/articles/-/3142802?pid=19366963 

冷戦ははるか昔の出来事であるとしても、諜報は依然大きな存在感を示す行為だ。

そして一部、日本のネットでは自衛隊内の外国人配偶者を危惧する論調が存在する。いわゆるハニートラップだが、実際はどの様な状況なのだろうか。


法務省の2016年の統計では、約291万人の外国人が本邦に在留している。そのうち約84万人が中国人。全体の約3割だ。
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001177523

その内日本人の配偶者とされるのは約14万人。出身別だと中国から32000人となっている。全体の約23％だ。

他方、BLOGOSに掲載されたハーバード大院卒の本山氏の2013年のエントリによると、自衛隊の国際結婚は0.4%ほどであり一般傾向と比較しても低い。しかし、中国人の割合が7割とかなり高いという。無論、ほぼ男社会の自衛隊内ではほぼ外国人妻と見るべきだ。今後、少子化や晩婚化が進むにつれ、この傾向が深化すると見るべきかもしれい。

自衛隊員の外国人妻を考える
http://blogos.com/outline/60010/