ホワイトビーチフェスティバル2016その3:陸自・海兵隊装備展示『LAV-25』『03式中距離地対空誘導弾』




ハーリー』、『ときわ』『うみぎり』と見学した後、陸上自衛隊とアメリカ海兵隊の装備展示を見学しました。ざっと20分もあれば観れるかなりコンパクトな規模感でしたが、その分人も非常に少なかったのでかなり穴場感ある装備展示となっていました。


海兵隊の車両展示はかなりの穴場

海兵隊からは『LAV-25』シリーズが2両参加していました。

・LAV-25 A2
・LAV-AT 

で、共に中に入ってハッチから顔を出したり、ターレットをいじったり可能。
特にLAV25A2は中にいる海兵隊員のアシストで自由に砲塔を回転させる事が体験できたりと、子供にとっては最高というか大人でもまず体験出来ない様な事を行っていました。小規模なイベントだからこそ出来るアクティビティです。


当たり前ですが触り放題。
近くには海兵隊員が暑さにも負けず立っているので、英語でガンガン質問すればガンガン答えてくれます。ただし、日本語は通じない人が多い印象!!

このLAV25は海兵隊員ではおなじみの水陸両用歩兵戦闘車で、世界中の戦場に投入されている車両です。最高速度は100キロにも達し、ベースタイプのLAV25A2は25mmチェインガンを搭載しています。

さらにこのLAVは様々なバリエーションを有し、今回はLAVATという対戦車ミサイル搭載モデルが来ていました。こちらは砲塔が無いので少し人気がありません。かわいそう。




デカい斧が扉の内側に掛かっています。
説明プレートも分かりやすいです。

中はこのような感じで、勝手に入ったり出来ました。
担当の隊員と話すと「ミサイルを装填する際は中からミサイルを人力で持ち上げるんだけど、これが結構しんどい」と言っていました。
それもその筈、1発のTOWミサイルの重量は20キロ以上。それをこの狭い車内から持ち上げるワケなので、そりゃそうだという感じ。

椅子に座ってぼーっとしていると、「側面に燃料が入っているんだよ」と教えてくれたりもしました。「今どのくらい入ってる?」と聞いたらコンコン叩いて「うーん結構はいってると思う多分」と適当な感じ。沖縄の米兵は適当な感じがするので面白いです。

自衛隊車両展示


一方自衛隊の装備も目立っていました。
こちら『03式中距離地対空誘導弾』。いわゆる「中SAM」です。 
強力な索敵能力を持ち、同時に複数の目標を補足出来ます。1両に6発まで搭載されます。



ブラスト・ディフレクターのようなもの


このミサイルはトレーラーの様な車体が牽引しており、運転席にも乗ることが出来ました。非常に高い位置にあるため乗り込むのも大変ですが、その分視界はかなり広く、トランスミッションもオートマと言う事も相まって、意外に運転しやすそうでした。バックとかは難しそうですね。


射撃用レーダー装置搭載車両です。展示中は搭載されたアクティブフェイズドアレイレーダーが常時回転していました。これにより、全周の索敵が可能となっています。
作動音は意外と静かで、クルクルと良く回転していました。 


さらに、大電力を消費するレーダーに電力を供給し、情報の解析を行う『レーダー信号処理・電源車』も来ていました。レーダー車の真横に駐車していたのですが、ケーブルをリールから全て出しきっているのが分かります。何故でしょうか?



ここは質問し忘れてたのですが、おそらく巻きっぱなしだとケーブルが熱を帯び、何らかの支障が発生する恐れが有るからなのでは?と予想。
実際、出されたケーブルは非常に几帳面にクロスする様に積み重ねられ、放熱効率が最大化されるようになっていた様に見えます。
実際にケーブルに触って見るとそこそこ熱かったです。




さて、大型トレーラーはまだまだありますが、こちらはなんとも土埃で汚れた様子。自衛隊車両がピカピカだったのに対し、対照的です。
スペアタイヤも何故か沢山ついています。
















こちらの車両は米軍の「パトリオットミサイル」です。
ミサイルの収納容器に"empty"と書いてある様に空ですが、大きな存在感を放っていました。パトリオットミサイルは『普天間フライトライン』などでも展示してあり、沖縄では定番の展示装備です。


最後に、家族連れとキッズに大人気だった車両を紹介します。
ご覧の通り消防車ですが、もちろん本国アメリカのビッグな消防車です。

こちらはアメリカの消防隊員がかぶっている独特な形状のヘルメットのレプリカを配布しており、子供たちに大人気でした。
歩兵戦闘車やパトリオットミサイルはかなり威圧的な雰囲気がありので、小さなお子さん連れのお母さんにはこちらの方が合っているかもしれませんね。

消防関連の展示も基地祭では定番。今回は放水体験は行っていませんでしたが、場所に余裕が場合だと、かなりの確率で放水体験が出来るみたいです。


その他の展示としては、地元の自連が制服の体験コーナーを設けていたり、物販テントがあったりしました。何れにせよ、かなりのほほんとした沖縄独特の雰囲気でした。

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