【博物館】ミラノにあるレオナルド・ダ・ビンチ国立科学技術博物館に行ってきた【マッキ】

 

ミラノのダ・ヴィンチ博物館を訪問しました。
地下鉄だとLinea 2のサンタン・プロージョ駅から徒歩5分です。
入館料10ユーロ。大体朝10時から夕方の6時くらいまでやってます。






で、公式サイト内にはかなりオシャレで見やすい展示品のカタログもあります。
http://www.museoscienza.org/dipartimenti/catalogo_collezioni/lista.asp?arg=Trasporti%20via%20aria&c=10

イタリア語ですが、写真付きで分かりやすいのでこれを元に機体解説をしていきたいと思います。

ダビンチの「飛行機」


博物館の名前にもなっているレオナルド・ダ・ビンチ。彼の発明したとされる発明品の模型が、かなり長い(100mくらい)廊下に延々と展示してあります。勿論模型に留まらず、メモ・スケッチ・文章などあらゆる種類のレオナルド・ダ・ビンチに関する展示物があります。
ここまでたくさんの物品が集約されているのはここくらいなのではないでしょうか。






この博物館、なかなかミラノの中心部に近いにもかかわらず、敷地はかなり広いです。
中には巨大な蒸気機関車や客車が数十両保管されているハンガーもあり、かなりの迫力があります。







尾翼のイタリアンカラーが美しい、Nieuport Macchi NI 10
あの有名なニューポール11の前身、ニューポール10です。
フランスからのライセンス生産です。






陸海空と、ほぼ全てのジャンルの歴史的な展示物があるのですが、何と言っても目玉は飛行機でしょう。飛行機黄金時代の1920年代のクラシックな複葉機が多く展示してあり、ミラノの土地とも相まって相当にオシャレな雰囲気が醸し出されています。

「空を飛びたいという人類の夢は、呪われた夢でもある。ヒコーキは殺戮と破壊の道具になる宿命を背負っているのだ」「きみの10年は どうだったかね 力をつくしたかね」

でおなじみの、『風立ちぬ』に出てくるカプローニおじさん。
ここにはカプローニの夢が詰まっています。一度『風立ちぬ』か『紅の豚』を見てから、この博物館に行くことをオススメします。






カプロニ・カンピニのドンガラだと思われます。
イタリア語がよく分からなかったのでアレですが、1934年から開発された、ということはCC.2前に作られたテストヘッド機のようです。
想像以上に大型だったのが印象的でした。




モータージェット推進のため、やたらと胴体が長いです。
本体はほぼすべてエンジンといってもいい感じすらします。






こちら、非常に珍しい形状の飛行機です。
Magni Vale PM-3-4 (1937)
製造数はなんとたったの1機。世界で唯一の機体です。

民間用の練習機として製造された単翼、単座の曲線美が極めて美しい飛行機です。







真打ち登場といったところでしょうか。
この博物館最大の目玉と勝手に思っている、Macchi MC 205 Vです。
個人的にはWW2の機体の中でも1,2を争うほど好きな飛行機です。






非常にゴテゴテしているエンジン周りが、迷彩の凶悪さと相まってたまりません。







機体側にはハシゴがあり、機首上から機体を眺めることが出来ます。



このアングルも最高ですね。



いかにも戦闘機らしい戦闘機でした。









アメリカの博物館と違い、非常に質素ながらも魅力的な展示に惹かれます。
軍事系の博物館というと、アメリカでは大抵は暗く重厚感の有る展示ですが、このダビンチ博物館は開放的でどこか牧歌的な感じすらあります。
ヨーロッパならではのエレガントさ、といったところでしょうか。


展示されている飛行機も、どれもとても美しいものばかりです。

こちら、

Aeroplano - SAI Ambrosini Super S.7

 です。博物館の説明によると、戦前にレース用機体として作られたAmbrosini SAI.7の複座練習機ということらしいです。ちなみに、たったの2機しか製造されなかった複座機で、しかも生産年は1951年と戦後。武装も施されているらしいです。

なんとも言えない美しい飛行機でした。アンブロジーニ社は現在は時計の生産を行っているらしいです。

ちなみに、公式サイトはなんだか楽しそうで、イタリアの飛行機会社いいな〜って感じです。

http://www.orologisaiambrosini.com/home_ita.html



古いものにもしっかりと経緯を払っている様子が伝わってきます。


一方、屋外にも野ざらし展示があり、第三世代戦闘機や練習機が鎮座しております。
この辺も年功序列なのでしょうか。



そして更に奥には、何故か潜水艦が(笑)
ミラノのど真ん中に、まさか本物の潜水艦が陸上に置いてあるとは露程も思いませんでした。

この時は時間が押していた(閉館時間が)ので、又の機会に是非。


ミラノに訪れたら、絶対にオススメの飛行機博物館でした。



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